ドンッ、という音で周りの女子たちだけでなく、俊介くんまでも振りかえる。




やだ、みんなこれ以上騒がないで!




こんな情けないところ、見られたくないよ…………!




そんな私の願いが叶うはずもなく、俊介くんは優しく声をかけてきた。




「大丈夫?………立てる?」




すっ、と差し出された綺麗な手に自分の手をおそるおそる重ねた。




俊介くん、やっぱりかっこいいな…………。




「けがとかはしてない?」




「っ、大丈夫です!」




澄んだ瞳で見つめられると、ドキドキする。




「…………君、僕に用事があるの?」




「……………え?」




「なんか、一生懸命だったからさ。なんとなくそう思った」




気づいててくれたんだ…………!嬉しすぎるよ………!




…………って、そうじゃない!




これって、プレゼントを渡すチャンスだよね!?