だから、俺にしろよ。~運命の人と恋する方法~

「…ま、行くぞ二人とも!お前ら歩くの遅いだろ?」


そう言うと、野上くんはすたすた歩き始めた。


「も~ひどいな悠太は!……あ、待ってって~!」


「えっ……?」


これって、一緒に学校まで行っていいのかな…。


私がいることで、迷惑にならない?


そんなことが頭に浮かび、一瞬足を踏み出すのをためらった。


けど……


「ほらっ、行こ?ええっと……葉月ちゃん!」


________グイッ。


俊介くんが手首を引っ張ってくれ、私はあわてて駆けだした。