「おっ、おはようございます!」


ペコリと頭を下げてあいさつした…けど、二人からの返事はない。


え……もしかして私、何かやらかした!?


バッと顔をあげて二人と見つめ合うこと数秒。


沈黙を破ったのは、俊介くんの素朴な質問だった。


「悠太……この子と知り合いなの?」


「あー、まあそんなもん?」


野上くんは面倒くさそうに答えている。


「どこで知り合ったの?悠太、女の子は苦手なのに…」


「教室」


「何それ。悠太ってなんていうか、ちょっとズレてるよね!?」


「うっせー、ズレてて悪かったな!」


目の前でコントのような会話が繰り広げられている。


野上くんって、ちょっと天然なんだ。知らなかったよ。


二人の会話は聞いてて面白いし、楽しそうでいいんだけど……。


けど……!


私だけ、取り残されちゃってるかんじ!?