次の日。私は大きなあくびをしながら、学校に向かっていた。




「ふわあ……、眠い…」




ずっと話してみたかった俊介くんと話せるかも知れない。




そう思ったら、ドキドキして眠れなかったんだもん…!




軽く伸びをしたとき、後ろから昨日聞いたばかりの声をかけられた。




「おい、葉月!」




き、きたっ……!?




心臓を押さえつけながら振り返ると、そこには二つの人影が。




右側には不機嫌そうな顔をした男の子が、そしてその隣にはフワフワと笑う男の子がいる。




「野上くん、と、俊介くん……!」