「気にすんなって。じゃーな」


野上くんはヒラヒラと手を振り、教室を出ていった。


「ええ~……強引すぎるよ、野上くん……」


あのクッキー、割れてたのに………!


しばらく野上くんを追いかけようか迷っていたけど、


そのまま帰ることにした。


あれだけ止めたのに持って帰るんだもん、素直に返してもらえるとも思えないしね………。