だから、俺にしろよ。~運命の人と恋する方法~

「…………っ!?」


さっきとは比べものにならないほど低い声。


どうしよう、怖すぎる。


このクッキーをあげればいいんだろうけど、でもこれ、割れてるし……。


私がそんなことを考えているうちに、野上くんはこちらに近づいてきた。


「あの、今からお礼します!どこかに行きましょう!だから………!」


「…………………」


野上くんは口を開かない。


すっごく怒ってるよ…………!


私と野上くんの距離はわずか60センチほど。


逃げられない、もうダメだ………!