だから、俺にしろよ。~運命の人と恋する方法~

「あ………」


もしかして、このプレゼントのこと!?


「うわあぁ、だ、ダメですよ!」


「…………何で」


野上くんが途端に不機嫌になった。


うっ、これ、ヘタなこと言ったら殺されるんじゃ!?


私は彼を怒らせないよう、慎重に言葉をつむぐ。


「えと、これ、俊介くんへのプレゼントなんです」


「だって、渡す気ないんだろ?無駄じゃん」


たっ、確かにそれはそうだけど!


「さっき床に落として、割っちゃいましたよ!?
もうボロボロですよ!」


野上くんが固まった。


………ふぅ、やっと諦めてくれたみたいだ。


さすがにボロボロは言いすぎたけど、クッキーが割れてるのは事実だしね!


いや……割れてなくても、そもそも、野上くんに私なんかが作ったものをあげることが問題。


「…………………………んだよ、それ」