だから、俺にしろよ。~運命の人と恋する方法~

「…………それで、後で名前を知ったんです。


女の子に大人気ってことも。そしたら、なんか、胸が苦しくなって………」




「……………はぁ?何だよ、それ」




野上くんがあきれたようにそう言った。




え、な、なんで!?ちゃんと教えたのに………!




「な、何がですか!?」




「………だから、なんでそんくらいで恋に落ちんだよ。お前、チョロすぎだろ」




「………!」




なんてこと言うの、この人は!?




あながち間違ってもないけど……、でも、ひどいよ!




「出会いはそうですけど……今は私、ちゃんと俊介くんのことが好きなんです!
だから……そんなバカみたいなこと、言わないで下さい!」





会って数分の男の子に、怒鳴ってしまった。




野上くんは思った通り、固まってるし………。





「………何、お前」




「え?」




「………そんなに本気なの?俊介のこと」