フィンセはナンバー1


 きっと、マスコミが押し寄せてきて、混乱を避けるために、中止になったんだよね?

 どうしよう……。あたしのせいだ……。


 ガタッ!!

 その時、急に直也君が立ち上がると、口を開いた。

「先生、三浦先輩抜きで、写真館できませんか?」

「あ、ああー。できないこともないが……」

「今からじゃ、みんなが大変だし、三浦先輩の穴埋めに、何かプラスして盛り上げれば、きっと、人も集まると思います」

 直也君の言葉に、みんな静かに耳を傾けた。

「よし、わかった。校長先生には、このままと言うことで、話をしておくー。あとは、南に任せよう。みんなも、それでいいかー?」

 直也君の話を聞いて、先生は納得したみたいだ。

「賛成ー!!」
 みんなも、ワーと歓声を上げた。

 でも、そんな中で、未来だけがしょんぼりしていた。


 休み時間。あたしは、直也君にお礼を言った。

「な、直也君ー。さっきは、ありがとうー。あたしのせいで、催し物が中止になりかけたのにー、再開させてくれて」

「……別に、琴音をかばったわけじゃないから」

 あたしから、顔を背けたまま、直也君は席を立った。


「坂口、ちょっといいかー?」