未来は、息を切らせながら言った。
「未来、ありがとう……」
「さっきは、どうなるかと思ったねー」
「うん……。でも、未来はどうして助けてくれるの?」
直也君とも付き合っていて、りく君のこと想っているなんて最低なのに……。
「琴音は、臆病だからねー。どうせ、穂乃花にりくを譲ろうと思ったんでしょ?それで、諦めようと、南君と付き合うことにしたんじゃないの?」
「……どうして、わかったの?」
「何年、琴音の友達やってると、思ってるのよ!」
未来が、あたしの肩をポンと叩いた。
未来とは、小5からの付き合いだし、いつも、未来には助けられているけど……。
「そんな琴音だもん。悪女だなんて、思ってないよ!」
「未来ー」
あたしは、未来の言葉に、ジーンとしてしまった。
「でも、困ったね。さっき、バレそうだったし、ウイッグも駄目かー」
未来は、顎に手をやった。
「でも、モザイクで顔が、よくわからないのに。気がつくなんて……」
「現物の写真で、琴音の顔を見てるのかも……」
未来は、フーと一息つく。
そうか!それなら、納得だ。
「早く、諦めてくれたらいいんだけどー」
