あたしは、気まずくなって目を伏せた。
「どうして……。フィアンセだったこと、言ってくれなかったんだよ?」
「もう、りく君とは、フィアンセじゃないし……。それに、言ったら直也君のこと、傷つけちゃうような気がして……」
あたしは、自分が思っていたことを、口に出した。
「俺は、本当のこと言って、ほしかっただけだけど?」
「ごめん……」
ただ、謝ることしかできなかった。
「それに、あの写真だって……」
直也君は辛そうに、あたしから目を逸らした。
「あれは、りく君が勝手にしたことでー。それに、りく君には、穂乃花ちゃんがいるんだよ?きっと、ふざけてしただけだよー」
あたしは、直也君に納得してもらおうと、懸命に言う。
「穂乃花ちゃんと付き合っているのに、琴音にまで、ちょっかい出してると思ってたけどー、本当は、琴音のこと好きだから、キスしたんじゃないのか……?」
「ま、まさかー!直也君の考え過ぎだよ」
でも、ふざけて直也君と別れろなんて言うかな……?
「それに、まだ琴音のことー、フィアンセだと思っているんじゃないのかー?」
直也君が、そんなことを言うものだから、あたしは、
