フィンセはナンバー1


 あたしは、気まずくなって目を伏せた。

「どうして……。フィアンセだったこと、言ってくれなかったんだよ?」

「もう、りく君とは、フィアンセじゃないし……。それに、言ったら直也君のこと、傷つけちゃうような気がして……」

 あたしは、自分が思っていたことを、口に出した。

「俺は、本当のこと言って、ほしかっただけだけど?」

「ごめん……」

 ただ、謝ることしかできなかった。

「それに、あの写真だって……」

 直也君は辛そうに、あたしから目を逸らした。

「あれは、りく君が勝手にしたことでー。それに、りく君には、穂乃花ちゃんがいるんだよ?きっと、ふざけてしただけだよー」

 あたしは、直也君に納得してもらおうと、懸命に言う。

「穂乃花ちゃんと付き合っているのに、琴音にまで、ちょっかい出してると思ってたけどー、本当は、琴音のこと好きだから、キスしたんじゃないのか……?」

「ま、まさかー!直也君の考え過ぎだよ」


 でも、ふざけて直也君と別れろなんて言うかな……?


「それに、まだ琴音のことー、フィアンセだと思っているんじゃないのかー?」

 直也君が、そんなことを言うものだから、あたしは、