フィンセはナンバー1


 だから、みんな様子が、おかしかったんだ……。


「りくの前では、琴音の様子が変だったから、おかしいなとは思ってはいたんだけど、まさか、こんなことになっていたなんてね……」

 未来は驚いた顔で、あたしを見た。

「未来……」

「クラスの子でも、この写真、琴音じゃないかって疑ってる子が、半分くらいはいるみたいだしー。南君だって、きっと気がついてるよ、どうするの……?」

 未来は、雑誌を指差しながら言った。

「……」

「あたし、別に琴音を責めてるわけじゃないの……」

「わかってる……」


 今は、直也君に何て言ったらいいのかわからないー。


「琴音ー。ちょっと、いいか?」

 いつの間にか、直也君が横に立っていた。

「う、うん……」

 あたしは、直也君の後について行った。




 誰もいない屋上へ行くと、直也君が立ち止まる。


「雑誌に載ってた写真ー。琴音だよな……?」

「え……」


 やっぱり、直也君、見たんだ……。


「それに、りくがフィアンセだったなんて、嘘だよな……?」
 りく君は、信じられない顔で、あたしを見た。


「な、直也君ー。あの記事は、本当のことなの……」