フィンセはナンバー1


「そのDVD、何ていう、タイトル?面白い?」

 直也君が、次から次へと質問してきたので、言葉に詰まった。

「教えたくないなら、無理に聞かないから」

 直也君がそう言ってくれたけど、さすがに嘘だってバレちゃうかなー?

「あの、えっとー。タイトルは、君がいる夏だったかな」

 あたしは、適当に応えてしまった。

「それって、前にりくが出演していた、ドラマだろ……?俺も観たことあるよ」


 やばっ!!

 嘘がバレるどころか、これじゃ、直也君を傷つけるみたいじゃない……。


 あたしは、気まずそうにしていると、

「気にしなくていいよ。そのドラマ、俺も好きだったしー。それよりー、今日、委員会の集まりあるって、先生が言ってたぜ」

 直也君は、すぐに本題に変えた。

「集まり、いつまで続くんだろうね……」


 確か、3回くらいは集まっているから、今回で4回目?


「実行委員は、結構、やることあるからなー。でも、もう少しだから頑張ろうぜ!」

 気合いを入れると、授業の準備を始めた。




 放課後、直也君と一緒に委員会に行こうと、自分の席で待っていた。

「琴音ー。俺、日直だから先に行ってて」