男子に言われて先生は、自信満々の顔で、
「三浦は当日、撮影が入っているからなー。でも、事務所に電話をしたら、宣伝にもなると言うことで、許可がおりた。撮影の方は、時間をずらしてくれるそうだ!」
と、みんなに伝えた。
「えっー!りく後夜祭は、出られないの?」
女子達が、不満そうに言っているのが聞こえてきた。
後夜祭と言ったら、キャンプファイヤーだけど、うちの学校は、打ち上げ花火で、最後のイベントになっている。
花火が打ち上げられた時、好きな人とキスをすると、その人と幸せになるジンクスがある。
りく君、後夜祭は出られないんだ……。
ホッとしたような、淋しいような複雑な気持ちで、いっぱいになった。
それから、来月の文化祭に向けて、衣装を用意したり、教室の飾り付けの用意と大忙しの日々が続いた。
「琴音!りくの衣装を作くるから、りくのサイズ測りに一緒に来てくれない?」
衣装係りになった未来が、メモ帳とペンを持ってやってきた。
「え……。あたしも一緒にー?」
「いいでしょ?あたし独りだと、緊張しちゃってー。」
未来に頼み込まれて、あたしは、困った顔をさせた。
