フィンセはナンバー1


 みんな、それぞれ紙に書くと、投票箱に入れて行く。

 みんなが入れ終わると、箱から取り出して、直也君は読み始めた。

「賛成、反対、反対……」

 あたしは、直也君が読んだとおりに、黒板に書いていった。
 そして、全部読み終わると、直也君はあたしの方を振り向いた。

「琴音ー。どうだった?」

「賛成の人の方が多いみたい……」

 あたしは、黒板を見ながら応えた。

「……」

 直也君は、チラッと黒板を見ると、みんなに報告した。

「賛成……25。反対……6で、催し物は写真館に決定しましたー」

 直也君は、少しがっかりした様子で言った。

 それまで、黙って聞いていた先生が、口を開いた。

「みんな、わかっているとは思うけど、本人と事務所の許可もとらなくてはいけないから、もし、OKが出なかったら、他の催し物も考えておくように」


 そりゃあ、事務所とりく君の許可もいるよね……。


「南と坂口。校長先生に掛け合って、事務所の方に聞いてみるから、おまえ達は、三浦に聞いてきてくれるか?」

 ホームルームが終わった後、先生に言われて直也君は渋々、返事をした。

「何だー?南は、乗り気じゃないみたいだな」