フィンセはナンバー1


「じゃあさー。りくと一緒に写真が撮れる、写真館とかはー?」

 クラスの委員長の若菜が、提案する。

「それいい!」

 それを聞いて、みんながまた、騒ぎ始める。

「でもさー。人が集まるかな?穂乃花とスクープされてから、うちの学校でも、ファンが減ってるみたいだし」

 独りが言い出すと、きりがない。

「えー、そのことはデマだって、りくが言ってたって聞いたけどー?だから、あたし達は賛成!」

「俺達は、どっちでもいいけど。でも、りくが言ってるのって、そんなの、あてにならなくねー?裏では、付き合っているかもなー」

 クラス全員、言い合いになりかけ時、直也君が、口を挟んだ。

「まとまらないので、違う催し物にしたいと思います」


 直也君は、あたしとりく君が近づくことに、あまり気が乗らないみたいだ。

「えー、直也君。普通、投票で決めるんじゃないのー?」

「そうだよ。投票にしようよー」

 クラスの女子が、直也君に抗議した。


 投票の意見が多いので、仕方なくやることになってしまった。



「やるかやらないか、書いた人は、この箱に入れてください」

 あたしは、投票箱を作ると教壇の上に置いた。