フィンセはナンバー1


 先生は、黒板に、あたしと直也君の名前を書いた。




「他の子と実行委員をやりたくなかったから、琴音まで巻き込んで、ごめん!」


 放課後ー。

 直也君と委員会に行く途中、直也君があたしに頭を下げた。

「仕方がないよー。直也君の頼みだもん」

 あたしは、苦笑いする。

「じゃあ……。もう一つ、頼み聞いてくれるかな?」

「やだなあー。改まって何?」

 急に、直也君に真剣な瞳で、言われてドキッとする。


「もう、あいつと……りくと、逢わないで」

「……!!ほ、保健室でのこと、気にしてるんだったら……、偶然、りく君が保健室に来ただけでー」

 何だか、これじゃ、言い訳しているみたいだー。


「それは、わかってるー。ごめん……あいつのこと、好きでもいいから、俺のことも好きになってなんて、調子がいいこと言ったけど、そろそろ俺のことも見てくれないかな?」

 直也君は、淋しそうに肩を落とした。

「……」


 直也君のこと、こんなに傷つけていたなんて……。
本当に、このまま付き合っていていいのかな……?


「琴音が、あいつのこと見るたび、まだ、お試し期間で付き合ってるみたいで虚しくなるんだー」