フィンセはナンバー1


「今日は、実行委員を決めるぞー!」

 お昼休みが終わって、5時間目が始まると、先生が文化祭に向けて、立候補者を取り始めた。

「誰か、やってくれる人はいるかー?」

 先生は、みんなに呼びかけた。

 でも、みんな先生と目を合わせないようにしているだけで、立候補する人はいないみたいだ。

「何だー。誰もいないのか?」

 先生は、困った顔で言った。
「じゃあ、先生が決めるぞー?」

 そう言われてみんなが、ざわざわと騒ぎ始めた。

「南!お前、クラスでも人気者だし、実行委員になって盛り上げてくれないかな?」

 先生は、南君を立候補した。

「俺ー?」

 急に、先生に立候補されて、直也君は戸惑っているみたいだ。

「いいんじゃないかー!直也なら、適してるし」

 クラスの男子が、次々と賛成した。

「直也君なら、文化祭盛り上げてくれそうだし、賛成ー!!」
 クラスの女子も、男子と一致した。

「どうだー?みんな、南に賛成たって言っているが」

 先生は、もう一度、南君に聞いてみた。

「わかりました。やります」

 最初は、気がのらない感じでいた南君だったけど、その気になったのか、先生に返事を返した。