フィンセはナンバー1


 周りの子達が一斉に、問い詰めた。

 あたしは、耳を傾ける。


「あー、あんなのデマだからー。あいつとは、仕事仲間だからー」

 りく君は、苦笑いしした。

「だって、キスしてたじゃない!!」

「あれは、向こうが、勝手にしたことだしね」

「じゃあ、りくの意志でしたわけじゃないんだー?」

 みんな、ホッとしているみたいだ。

「俺は、本当に好きな子としか、しないよ」

 りく君のそう言った顔は、真剣そのものだった。


 本当に、好きな子しかしない……。
 口封じなら、いいわけ!?

 何だか、りく君のことがわからなくなってきたー。


「大丈夫か?顔色悪いけどー」
 直也君は、心配そうに、あたしを見た。

「だ、大丈夫ー。それより、早く教室に行こう」

 あたしは、直也君を促した。

 でも、そう言ったものの、何だか気分が悪くなってきた。


 寝不足と昨夜も今朝も、食欲がなくて、食べられなかったせいかな……?


 そんなことを考えていたら、直也君があたしの肩を抱いて、教室とは別の方向へ歩き出した。

「やっぱり、保健室に行こう」
「な、直也君……。本当に大丈夫だから」

 りく君が原因で、