「りくが言ってたのよ。あなたが、階段から落ちた時、助けたってー」
「……!!」
あたしを助けたのは、南君じゃなかったの……?
「でも、どうして助けたかわかったわぁー。お父さんの友達の子だから、助けただけだったのねー」
お父さんの友達の子……。
穂乃花ちゃんが言った、その響きが、あたしの胸に重くのしかかってきた。
「あなたのせいで、おでこに怪我したせいで、仕事に支障がでたりで大変だったのよ」
「……」
だから、青あざがあったり絆創膏を貼っていたのか……。
「あたしが、病院に行ってきたほうがいいって言ったのに、りくは全然、言うこと聞いてくれないし。それで、今回の事故でしょ?」
穂乃花ちゃんは、深い溜め息をついた。
「あ、あたしー。りく君に謝ってきます!」
あたしは、病室のドアを開けようとした。
「あなたが近くにいると、りくが不幸になるの。だから、会わないで!」
穂乃花ちゃんにそう言われて、ドアを開けようとした手に力が抜けていった。
「知っているでしょ?あたし達のこと。りくには、あたしがいるからー。これ以上、あたし達の邪魔しないで」
「……」
