フィンセはナンバー1


「しかし、小さい頃から、琴音ちゃんの写真を見せて言い聞かせていたから、婚約のことは、了解済みだと思っていたんだけどなぁー」

「……!!」

 そんな、昔からー!?

あたしなんて、急に知らされたのに。


「でも、琴音ちゃんが、陸斗と結婚するのが嫌なら、この話は断ってもいいんだよ」


「あたし、陸斗君のことが好きです。でも、陸斗君の気持ちを聞かないと応えられませんー」


 トントン……。


 その時、ドアをノックする音がして、執事の金森さんが顔を出した。


「旦那様。坊ちゃまが、お帰りになられました」

「わかった。悪いが、私のところへ来るように、陸斗に伝えてくれないか」

「かしこまりました」


 金森さんが、呼びに行ってから、数分が経って、りく君が部屋に入ってきた。

「何か用かー?」

 りく君は、あたしがいることに気づいたけど、すぐにおじさんの方へ目を向けた。

「週刊誌のことなんだが、陸斗はこの子と付き合っているのか?」

 おじさんは、冷静を保ちながら、りく君に聞いた。

「付き合っているもなにも、こいつは元カノで、俺と復縁したいとかで、しつっこく、つきまとわれているだけだしー」