フィンセはナンバー1


 振り向くと、いつの間にか、南君が後ろに立っていた。

「南君ー」

「そろそろ、撮影が始まるみたいだよ」

「う、うん……」

 あたしは、りく君と穂乃花ちゃんを気にしながら、屋上を降りていった。