フィンセはナンバー1

 と、時間の案内したけど他校の子達は、顔を見合わせた。

「今、りくがいないなら、後にしない?」

「そうだよねー。せっかく、りくと記念撮影できると思ったのに、がっかりー」

 そう言って、さっさと教室から出て行ってしまった。

「はあー。やっぱり、りく目当てかぁー」

 みんな、がっかりしているうちに、直也君が次のお客さんを連れて来た。

 今度は、男女6人くらい。

 女子の方は、やっぱり、りく君が目当てだったけど、男子の方は、クラスの女子達と記念撮影する人もいた。


 でも、それっきりお客さんは途絶えてしまった。


「暇だね……」

 未来が、窓の外をぼんやりと眺めた。


 廊下を見ると、直也君の懸命に呼び込みしている姿が、目に映った。


 しばらくすると、同い年くらいの女の子が教室に入って来た。

「いらっしゃい!あなたも、りく目当て?」

「み、未来!?」

 始めから、何てこと聞いてるのよー!

 あたしは、オロオロしてしまう。

「あ、いえ。りく君目当てじゃなくて……呼び込みしている彼と一緒に写真を撮ってもらいたくて」

 女の子は、チラッと直也君の方を見た。

「え、直也君と……?」