大勢の女子達が、倉庫室の前を通り過ぎて行った。
何で、また倉庫室に入らないといけないのよ……?
そう思ったけど、あたしは、ハッとする。
まさか、この美少女ってりく君?
あたしは、恐る恐る美少女に声をかけた。
「り……りく君?」
あたしの呼びかけに、美少女は振り向いた。
うっすらと、顔にお化粧がしてあるけど、やっぱり、りく君だー!!
「あんまり見るなよ。恥ずかしいから……」
りく君は、すぐに、あたしから顔を背けたけた。
「何で隠すのー?」
あたしは、おもしろ半分で、りく君の顔を覗き込む。
りく君は、真っ赤にしながら、照れていた。
こんなりく君、始めて見たー。可愛いー!!
「もう、いいだろう?大体、この格好嫌だったんだ。たまたま、仕事が早く終わったから、来てみれば、急にこんな格好させられて……」
りく君は、すぐに顔を背けてしまった。
「え、でも。似合ってるよ!」
「あのなぁー」
りく君が、呆れ顔で言う。
あたしは、クスッと笑った。
「それより、あたしが文化祭に参加できるようになったのって、りく君が署名運動してくれてたんだね……」
