フィンセはナンバー1


 文化祭実行委員だと、みんなに仕事を頼まれて大忙し。

「ガムテープは在庫室にあると思うから、取ってくるね」

 あたしは、急いで在庫室へ向かった。


 ガムテープ、あと3個くらいいるかな……?


 在庫室に行くと、ガムテープを見つけた。


「あ!あの箱だー」

 ガムテープと書いてある箱を見つけて、あたしの背より高い、場所にある箱に手を伸ばした。


 うっ!結構、重い……。
何で、3個取るだけなのに、こんな重い箱を、下ろさないといけないのよー!


 何とか、下ろそうとしていたら、箱がグラッと傾いた。


 ギャー!!
 このままだと、落ちるー!!

 あたしが、両手に力を入れた時だった。

 ふと、箱が軽くなったので、あたしは、上を見上げると、直也君が箱を押さえていてくれた。

「大丈夫か?」

「直也君ー。どうして?」

「先生がペイントは在庫室にあるからって言うから、取りに来たんだ」

 直也君は軽々と、ガムテープが入っている箱を下ろした。

「そうだったんだ?でも、助かったー。落ちたら、どうしようかと思っちゃった」

 あたしは、ホッと胸をなで下ろすと、箱からガムテープを3個取り出した。