仕方ない……。
せっかく、りく君が署名運動をしてくれたんだもん。
文化祭に出られるようになっただけでも、感謝しなきゃー。
教室の中へ入ると、先生との話を聞いていたのか、未来が嬉しそうな顔させながら、あたしを待っていた。
「琴音、文化祭に出られるようになって、よかったねー!」
「りく君のお陰なんだけどねー」
「そう言えば、あたしの机の中に、署名運動の紙が入っていたから、署名して、りくに持って行ったんだったー」
思い出したように、顎に手をやった。
「机の中に?だから、りく君が署名運動しているところ、見かけなかったんだ……」
多分、仕事が忙しくて、配っている時間がない中、机の中に入れるだけが精一杯だったのかもー。
「署名運動の紙を机の中に入れるだけとはいえ、琴音の為に、ここまでするなんて、もしかしたら琴音のこと……」
未来が意味ありげに、あたしを見る。
「り、りく君。写真を撮られたことで、文化祭に出られなくなったこと、責任を感じてただけだよ……」
「そうかな?責任、感じただけで、トップスターが、そこまでするかなー?」
未来は、少し首を傾げた。
「……」
