「ちょっとあれ、西本穂乃花じゃない!?」
周りにいた下校中の子達が、騒ぎ立てた。
あたしと穂乃花ちゃんは、人気のない近くの児童公園へ移動した。
「あ、あの。話って何ですか……?」
多分、りく君のことだよね……?
「記者会見で、あなたのこと元フィアンセって、りくが言っていたこと、本当なの?」
「……」
あたしは、黙って頷いた。
「じゃあ、今は違うのね……。良かったー」
穂乃花ちゃんは、ホッとした顔であたしを見た。
「あたしりくのことが好きなの。だから、りくとは逢わないで。この前も言ったけど、りく、あなたといると、ろくなことがないのよ。現に今度は記事のこととかー」
「……」
確かに、あたしと関わると、ろくなことがないかもしれない。でも……。
「あたしも……りく君が好きなのに、とうして穂乃花ちゃんに逢うなって言われきゃならないのよ?どう言われても、りく君に逢うから!!」
あたしは、きっぱりと気持ちをぶつけると、児童公園を飛び出した。
りく君にだって、自分の気持ち伝えてないのにー。つい、穂乃花ちゃんに言っちゃったー!りく君に話しちゃったら、どうしよう……。
