フィンセはナンバー1


「ちょっとあれ、西本穂乃花じゃない!?」

 周りにいた下校中の子達が、騒ぎ立てた。

 あたしと穂乃花ちゃんは、人気のない近くの児童公園へ移動した。


「あ、あの。話って何ですか……?」


 多分、りく君のことだよね……?


「記者会見で、あなたのこと元フィアンセって、りくが言っていたこと、本当なの?」

「……」

 あたしは、黙って頷いた。

「じゃあ、今は違うのね……。良かったー」

 穂乃花ちゃんは、ホッとした顔であたしを見た。

「あたしりくのことが好きなの。だから、りくとは逢わないで。この前も言ったけど、りく、あなたといると、ろくなことがないのよ。現に今度は記事のこととかー」

「……」


 確かに、あたしと関わると、ろくなことがないかもしれない。でも……。


「あたしも……りく君が好きなのに、とうして穂乃花ちゃんに逢うなって言われきゃならないのよ?どう言われても、りく君に逢うから!!」


 あたしは、きっぱりと気持ちをぶつけると、児童公園を飛び出した。


 りく君にだって、自分の気持ち伝えてないのにー。つい、穂乃花ちゃんに言っちゃったー!りく君に話しちゃったら、どうしよう……。