りく君と、校舎裏で別れて教室へ行くと、自分の席に座った。
「琴音、おはよう」
隣の席で直也君が、あたしに挨拶をした。
「お、おはよー。直也君……」
良かったー。
昨日は、話かけても、喋ってくれなかったから、少し、教室に入りづらかったけど、直也君は前と変わらず、挨拶してくれた。
「直也ー!どうしたんだよ?最近、坂口さんと一緒にいないけど」
安心したのもつかの間、直也君の友達の萩原君が、探りを入れてきた。
「俺達、別れたんだー」
直也君が、迷いもせず、はっきりと応えた。
「な、直也君ー!」
直也君が、正直に言うと思わなかったから、あたしは、慌ててしまった。
「何だよ、お前ら別れたのか!?」
萩原君は驚いて、大きな声で叫んでいた。
「坂口さんと直也が別れたみたいだぜ!」
「何、何ー?琴音と直也君、別れたの!?」
クラスの男子や女子も、あたしと直也君に詰め寄って来た。
「え……」
あたしはつい、うろたえてしまう。
「やっぱり、りくが原因?」
みんなが、あれこれ聞いてくるけど、
「りくは、関係ない」
と、直也君が応えると、後は、適当に対応してくれた。
