フィンセはナンバー1


 様子を見に行く頃には、マスコミも諦めて帰ったのか、正門にはいなかった。

「はあー」

 あたしは、大きな溜め息をつく。


 いつまで、こんなこと続くんだろう……。




 その日の夜ー。

 夕食後、のんびりテレビを観ようとスイッチを押した。


 今日は、1日いろんなことがありすぎたから、テレビを観て落ち着こうー。

「人気モデルでもありドラマで活躍中のりく君の記者会見を始めます」

「……!!」

 テレビをつけたら、フラッシュを浴びながら、りく君が、事務所の社長と穂乃花ちゃんと一緒に並んで、記者会見に出ていた。


 正門の所にマスコミがいたり、文化祭ができない騒ぎの他に、何か、凄く大事になってるんだけど……。


「りく君は写真の彼女とは、ファアンセだったと、マスコミに応えたみたいですが、それは、どう受け止めたらいいですか?」

 記者の独りが、りく君に質問した。

「……以前、婚約をしていました。でも、訳あって婚約を解消しました」

 りく君は、淡々と応えた。

「訳と言うのは、ここにいる西本穂乃花さんが原因ですか?」

 今度は、違う記者が、りく君に質問した。

「彼女は関係ありません」