「えっ……」
直也君の言葉に、あたしはどう言っていいのか、言葉を詰まらせた。
「少しずつ、俺のこと好きになってくれたらと思ったけど、いつも、あいつを見てるし……。昨日も言ったけど、りくは琴音のこと……」
「……」
また、その話? りく君が、あたしを好きなんて、そんなことあるわけがない。穂乃花ちゃんと何度も噂になってるんだよ?
「ごめん、本当は、琴音と別れたくない!」
直也君が、あたしをギュッと抱き締めた。
「でも、琴音があいつといるところを見ると、俺じゃ駄目なんだって、思い知らされるー」
直也君は、悲しそうな目で、あたしを突き放した。
「直也君……」
あたしは、直也君の顔が見れずに、うなだれた。
「また、友達に戻ってくれるかな……?」
直也君に聞かれて、あたしは、頷くことしかできなかった。
「良かった……」
直也君は、ホッと胸をなで下ろした。
あたしは、しばらく放心状態のままでいた。
さすがに、次の授業はさぼるとまずいと思い、教室へ戻ることにした。
気まずい感じで、自分の席に座ると、チラッと隣の席の直也君を見た。
直也君は背を向けながら、
