フィンセはナンバー1


 先生から呼び出されて、あたしは、職員室へ行った。

「坂口、悪いんだがー。文化祭の日だけ、自宅待機にしてくれないかな」

「えっ……。あの、どうしてですか!?あたし、実行委員なんですよ?」

 あたしは驚いた顔で、先生を見る。

「ごめんな……。俺は、坂口に来てもらいたいんだが、他の先生方の命令なんだ。それに、実行委員は南だけでも、何とかなると思うからー」

「……」

 他校の生徒もくるし、あたしがいると、騒動になるから、多分、校長先生に言われたのかも知れない。

 これ以上、先生を困らせるのも可哀想なので、あたしは諦めて言うことを聞いた。


「わかりました……」

「坂口ー。わかってくれて、ありがとう。そろそろ授業が始まるから、戻っていいぞ」

「……」

 あたしは、先生にお辞儀をすると、職員室を出た。


 あーあ。文化祭に出られなくなっちゃった……。


 あたしの目から、じんわりと涙が溢れてきた。


 次の授業、さぼっちゃおうかなー。


 あたしは、無意識のうちに、校舎裏へ来ていた。

 ベンチに座りながら、空を見上げると、一気に涙が溢れてきてこぼれ落ちる。

 その時、足音が聞こえて、