次の場所へ 移動した。


 三年生の教室へ



そこには、制服のネクタイを緩め、腕捲りをして、パソコンに向かって作業をしている男性の姿があった。

その男性は、大きく息を吐き、ブロンドの髪をかきあげる姿に心が高鳴った。


こちらに気がついて目が合うと、彼の目はとても綺麗なブルーの瞳をしていた。



「もう、来てたんだね。
仕事してたものだから、少し乱れていてごめんね、お姫様が来るときにはちゃんとしてるつもりだったのに」



そう言いながら、ネクタイを直した。



「改めて、俺の名前は、
永瀬 潤 (ナガセ ジュン)
学年は三年だ」



男らしいさも持っているけど、

私よりも断然、綺麗な人。



「どうしたの?お姫様?」


「いや、あの……」



思わず、下を向いて、目をそらした。

近くで見るが見るほど、綺麗な人




「もしかして」



顎に彼の人差し指を添えられて、
彼と目が合う様に少しあげられた。



「俺に見とれてくれたのかな?」



息を飲む美しさ



「あ、あの」


「ふふ、可愛いね、お姫様は」



添えられていた手を離された。

そして、彼は椅子をひいた。



「姫、こちらへ、どうぞ」


「ありがとうございます」



私は、呆気に取られるばかりだった。