好きって、伝えたら

泣くアタシの腕を掴み、美眞は自分の元へ引き寄せた。




『ったく。
しんどいのはこっちなのに、なんで俺が慰めなきゃなんないの』




そう言ってアタシをベッド下に座らせると、アタシの頭を優しく撫でた。


涙で表情が見えなくて、怒っているのか、呆れられているのかさえわからない。


でも、美眞の大きくて優しい手だけで、心がすごく落ち着いてきた。




「ごめん…。」


『やっぱり目、赤くなってる』




そっと美眞の指がアタシの頬に触れた…


心配そうにアタシをみつめる表情が痛い…


本当に泣きたいのは美眞の方だろう。