変な気持ちにさせないでよ。 でも、アタシの心臓の鼓動は正直に鳴り響く… うわ。 何ドキドキしてんの。 って、もう大丈夫だし! 美眞の右膝から足を離して、椅子に乗せて冷やした。 『ドキッってした?』 「…ば、バカ!」 ニヤリと笑った美眞から目を逸らした。 隣に腰を降ろした美眞は、アタシの足首をジッと見た。 もう帰っていいのに。 アタシは大丈夫だから… 『次、サボろっかなー』 「なんで?」 『どうせ寝るだけだからな』 …なーんだ。 そりゃ、そうだよね。 期待なんてしてない。