ほんと何なのコイツ。 やっぱり嫌い。 「アンタなんか嫌い。」 もう、この恋にピリオドを打とう。 勝手にイライラして、美湖ちゃんを羨ましがって… そんな自分も大嫌いだったし。 いい機会じゃん。 ブレザーの右ポケットに入れていた、美眞の消しゴムを手のひらに置いて歩く。 『あっそ。 …って、なる訳ねーだろ?』 「はっ?」 その返しに立ち止まった。 なによ。 アタシは美湖ちゃんが美湖ちゃんがで、美眞を諦めた。 結局、逃げたんだよ。