「ただ、私には気になるところがある。あんた。あの人のどこがいいわけ?」 「そ、それは美沙子さんはこう、力強い女性って感じだけど、実は他人よりも脆くて、今にも崩れてしまいそうなジェンガで、そんなジェンガを立て直してあげられる人にボクがなりたいと思って、それで……。」 金城は拳を握りしめながら熱く語った。 ジェンガと来たか。 「じゃあ、仮に母さんがその、ジェンガだとして、もし崩れてしまった場合、あなたにどんな利益があるのかしら?」 金城は首を傾げた。白々しいことこの上ない。