金城は私と2人っきりだとあまり喋らない。

私が命令すると一言二言喋るだけで、自分から何かを語ってこようとはしなかった。

母さんがいる時は、まるで私に愛想を振りまくように、ウザいくらい喋る。

温度差がかなり激しく、私の友達、戸倉さんも

「あの人、絶対表裏あるよねー。」

と言うほどで、私の中での確信は間違っていないようだ。

そんなある日、金城の方から私に声をかけてきた。

「ボク達の結婚、認めてもらえないかな?」

ど直球。