午後2時のオフィス。 「岩本さん、資料良くできてたよ」 ありがとう、とにっこり。 岩本さんは顔を赤くして嬉しそう。 「松村さん、コーヒーありがとう」 いつも美味しいね、とにっこり。 松村さんはキャーキャー騒いでいる。 そして。 「曽根川さん」 きた!私だ! 「はっ、ハイ!」 緊張のあまり直立不動で次の言葉を待つ。 何を言われるんだろう。 「コピー曲がってるよ」 「は…」 眼鏡の奥。可笑しそうに目を細めた。 それだけ? それっきり何も言わずにパソコンへと視線を戻す、このお方。