もう、お家には帰れないな。



騎士は私を、ある特定の位置に寝かせる。



ねえ、お母さん、お父さん。



私も逝きたいな。



2人のいる幻想郷っていう所に。



私は命の残りを悟り、目を閉じた。



「マディー!マディーっ!!」



幻聴かな……?



フィンが私の名前を呼ぶ声が聞こえるよ。



そして、運命の10時の鐘がなる。




ガシャッと国に断頭台の音が響いた。



大量の血しぶきと共に、私の視線は宙に舞った。



ハラリハラリと、降る雪に涙を流し私は意識を失った。