「おいっそいつが犯人だっ!!!!」



厳つい大声で、私は飛び上がるように起きた。



そんな私の両手には、城の門番の騎士たちが抑えていた。



「な、何よこれっ!?」



長い長いフィンの夏風邪が治った矢先に、今度は何!?



すると、私を抑えている騎士とは別の騎士に写真を見せられる。



「えっと、マディー・アイランド。貴様には国の重要情報を盗んだ罪として、牢に入ることを命する」



その写真には、いつしか私が図書部屋であの書類を見ていた光景が写っていた。



それを見て私は気づいてしまったんだ。



「違う……!私は盗んでなどいないっ!」



犯人に、嵌められたのだと……。