「真湖……本当にそれ全部食べるの?」
「そんなのあったりまえじゃん! こんな時くらいは好きに食べなきゃ」
真湖の手には広島焼き、フランクフルト、ベビーカステラ、チョコバナナ、りんごあめ、いか焼き、綿あめがあって。更に買おうとするから止めるだけで大変だった。
「そういう結実はりんごあめだけって……控えめ過ぎでしょ。せめて広島焼き食べなさい、ほれ」
パチンと割り箸を割った真湖は、広島焼きを半分に切って容器ごと渡してきた。
「それ、半分食べ終わるまで指輪の追及続けるからね。みんなの前で」
「え……えっ!」
「あたしは本気だからね。それが嫌ならちゃんと食べること! わかった?」
「……はい」
真湖も私の身体を心配してくれてる。今はあまり出ないけど、小学校から中学まではよく貧血を起こしてたからな……と苦笑いして、温かい広島焼きに箸をつけた。
「二人とも、そんな隅っこに居ないでこっち来い。ほら、せっかくだから飲め飲め」
「……知之、アルハラって知ってる?」
結城さんが上機嫌に手招きしただけで、ビールに口を着けた仲田さんがボソッと言う。
「まぁまあ、そんなにカタイこと言わな~い! お花見をエンジョイシマショ!」
ネイサンさんが二人の間に入って陽気に笑う。「仕方ない酔っ払いどもね」と仲田さんはため息を着いた。



