現在ー…。

俺は彩音の教室前。


本当におしかけるつもりは無かったが

ダチの裕也に、今日のことを

話したら【謝って来い!】って

教室から、追い出された。



…緊張すんな。

俺が人に謝るなんて、表の顔のとき以外

ありえないから…。



なるべく・・・自然体に。

よしッ!!

俺は無言で教室に入る。


女子から、チラホラと

「あ、拓~」

とか

「かっこいい~」

とか

聞こえてきた。

お前らなんか、どーでもいいんだよ…

とりあえず、表笑顔で接しといたけど。


そんなことより、問題は彩音だ…。


俺は彩音の方に向かう。


俺が近づくと

友達と話すのをやめて、固まってしまった。



そんなに俺が嫌なのか…


「……拓…。」


そんでもって、

いつもの嫌そ~な顔。

その顔。見飽きた……。