そこに現姫である一華が来た。

それも、ものすごい形相で。

そのまま私のところまで来て私の頬を思いっきり叩いた。


―バチンッ


乾いた音がその場に響いた。

一華はもう一発叩こうとしてきた。

でもそれは千里によってまぬがれた。

一華はやっと千里たちに気づいたのか、顔を青冷めていた。