いつもはインターフォンを鳴らすが、寝ていたら迷惑だと思ったので鳴らさずに玄関を開けた。

『ただいま~』
小さい声で言ったが返事はなかったので寝ているんだと思って足音をたてずにリビングに入る。

プリンを冷蔵庫に入れてタバコを吸うのにソファーに腰を下ろした。

台所と廊下から寝室は死角になっていて、ソファーは寝室の目の前に置いている。

座った瞬間に言葉を失った。

そして何が起きているのか理解が出来ない。

ただ、目の前にはトモさんがぶら下がっている。

寝室のロフトからトモさんがぶらさがっている。

トモさんがぶらさがっている。

トモさんが…