『これ…!!』 言った瞬間に頭の中で今までのことがフラッシュバックした。 全てが一本の糸で繋がり力を失う。 「森!!」 倒れかけた私を間一髪の所で支える。 『コウちゃん、これどうしたの?』 彼に支えられてる状態のまま聞く。 墓石から目が離れなかった。 「トモヒロが置いてた手紙に書いてあったんだ。分骨して墓石にはこれを使って欲しいって」 コウちゃんの言葉は重かった。 私には重すぎた。 『なに…それ…』 やっと声を出せた瞬間に涙が溢れた。