あの日からコウちゃんに対する信頼感が薄れた。
 
私はもう素直に笑えなくなった。
 
 
 
コウちゃんは仕事が休みなので一人で行く。
 
「アキ…?」
こっちに来て初めて女の人の声で呼び止められた。
 
声のした方を見るとお姉系の女の人がいた。
 
『あの…失礼ですがお名前は?』
ダイの時に凄く怒られた記憶がフラッシュバックする。
 
「やっと会えた…」
そう言って彼女は泣き出した。
 
突然のことで戸惑っていると彼女は笑いながら「佐伯カオリ。あなたの親友よ」と言った。
 
『親友…?』