『あの監督、今日奏君試合に出さないほうがいいかもしれないです。』 「あの夢ですか?」 『え?監督も見たんですか?』 私は驚いた。 だって、殆どの人が見ていた。 その夢を見ていないのは、奏君だけだった。 「大丈夫だと私は思ってるんですけど、やばかったらすぐ交代しますから大丈夫ですよ。」 『・・・分かりました。』 私はそれしか何も言えなかった。 でも、あの時、私が監督にしっかり言っていれば良かったと試合の時、後悔した。