私は次の相手の方試合を見ていた。 確かに監督が言ったとおり、試合は手こずりそうだった。 こうなったら監督が何とかしてくれるから、私は寝よう。 と言い訳をして眠りについた。 そしてこの日見た夢が現実になるとは思いもしなかった。 「奏君、今から出れますか?」 「はい。俺はいつでも出られますよ。」 「この試合は軽くやって下さい。後々不利にならない程度で出てください。良いですね?」 「・・・はい。」 奏君、なんで泣いているの?