私達はインターハイ予選が始まる会場に来ていた。






『それじゃあ行くわよ。』






「逢坂さん、ちょっと待ってください。奏君が居ませんよ?」






私はあたりを見渡した。






だけどどこを探しても奏君は居なかった。






『奏君は?誰か知らない?』






「あの、監督、奏ちょっと遅れるそうです。今やらなきゃいけないことがあるみたいで。」