「ふ〜ん…?」


ニヤッと笑った俺に、一瞬目を見開いた綾瀬は次の瞬間には茹でダコ。


真っ赤かよ。
どんだけすぐ赤くなんだ?


「なぁ、綾瀬」

「な、なに?」

「連絡先教えろ」

「れ、連絡先…⁇私の⁇」


そう言って周りをキョロキョロ見渡す綾瀬を見て思う。


他に誰がいるんだよ。


「ほら、早くしろよ。」


そう言って自分のラインのQRコード画面を出す俺に、慌てたように綾瀬は自分のスマホを取り出した。


いちいちテンパりすぎだろ。

見ててかなり面白い。